「運動したい。でも時間がない」忙しい毎日に広がる“おうちトレーニング”という選択
仕事や家事に追われる毎日。それでも、健康のために体を動かしたい。いま注目されているのが、移動時間を必要としない自宅での運動習慣です。
時計を見ると、もう夜。夕食や家事を終えたころには「今日はもういいかな」と、運動を後回しにしてしまう。そんな経験はありませんか。
運動が大切だと分かっていても、ジムへ行く準備や移動まで考えると、最初の一歩が重く感じられるものです。これは、意志の弱さだけで片づけられる問題ではありません。
運動の大切さは分かっている。それでも続けられない理由
スポーツ庁が全国4万人を対象に行った令和7年度の調査では、20歳以上で週1日以上、運動やスポーツを行っている人は51.7%でした。
さらに、20歳以上の1週間あたりの運動・スポーツ実施時間の中央値は69分。特に20代から50代の働く世代では、60代以上と比べて実施時間が短い傾向が示されています。
週1日以上運動する割合
実施時間中央値
自宅・自宅敷地内を回答
出典:スポーツ庁「令和7年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」。運動場所は複数回答。
年代別:週1日以上運動・スポーツをする人の割合
働く世代では、60代・70代より実施率が低い傾向が見られます。
「時間がない」は、単なる言い訳ではありません
同調査では、現在の運動頻度に満足していない人が、頻度を増やせない理由として「仕事が忙しいから」「面倒くさいから」「家事が忙しいから」などを挙げています。
運動の頻度が減った・これ以上増やせない主な理由
現在の運動頻度に満足していない人。複数回答。
出典:スポーツ庁「令和7年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」参考資料。
大切なのは、忙しい自分を責めることではなく、始めるまでの負担を小さくすること。
ジムで運動する場合
- ウェアや荷物を準備する
- 施設まで移動する
- 着替えて運動する
- 帰宅して片づける
自宅で運動する場合
- 小さなスペースを確保する
- 道具を準備する
- その場で始める
※上記は準備工程の一例であり、所要時間や環境には個人差があります。
移動しなくても、体を動かす習慣はつくれる
自宅であれば、天候や営業時間に左右されにくく、着替えや移動の負担も抑えられます。まとまった時間を待つのではなく、生活の中に運動を組み込みやすくなることが大きな特徴です。
実際にスポーツ庁の調査では、運動をした場所として37.3%が「自宅または自宅敷地内」と回答しています。自宅で体を動かすことは、すでに特別な方法ではありません。
忙しい一日の終わりに、体を動かして気分を切り替える
厚生労働省のメンタルヘルス情報サイトでは、体を動かすことをセルフケアの一つとして紹介しています。運動には、ネガティブな気分を発散させたり、心と体をリラックスさせたり、睡眠リズムを整える働きが期待できるとされています。
ポイントは、頑張りすぎることではありません。終わったあとに「少しスッキリした」と感じられる範囲から始め、無理なく続けることです。
気分転換のために意識したい3つのこと
- その日の体調に合わせて強度を調整する
- 反動をつけず、呼吸を止めない
- 一度に頑張りすぎず、続けられるペースを選ぶ
こころや体の不調が長く続くときは
運動だけで無理に解決しようとせず、休養をとり、必要に応じて医療機関や専門家へ相談してください。
大切なのは、無理なく始めて続けること
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが基本とされています。
成人には、座りっぱなしの時間を長くしすぎないこと、そして筋力トレーニングを週2~3日行うことが推奨されています。
※時間は生活に取り入れる際の一例です。体調・体力に合わせて調整してください。
自宅トレーニングには、どんな選択肢がある?
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